ビクトリア州カリキュラムF-10(Victorian Curriculum Foundation-10)

ビクトリア州カリキュラムF-10は、ビクトリア州のすべての学生が最初の11年間の学校生活で学ぶべきことを定めたものです。オーストラリア・カリキュラムを取り入れながら、ビクトリア州の優先事項と基準を反映しています。カリキュラムは、学生が以下に関して必要とする知識と技能を定めています。

  • 生涯にわたる学び
  • 社会的な発達
  • 積極的で情報を備えたシチズンシップ

ビクトリア州カリキュラム F-10は、教科に分かれています。

Victorian Curriculum F-10

詳しくは、小学校と中学校高校の項をご覧ください

ビクトリア教育修了証(Victorian Certificate of Education: VCE)

ビクトリア教育修了証(VCE)は、11・12年生を対象とする高校卒業資格です。VCEは国際的に通用し、世界各地の大学入学への道が開けるほか、海外雇用する企業からも高く評価されています。海外で就職を考えている人にとってVCEは極めて有利になり得ます。国際的な企業が認めるのは、VCEの以下2つのポイントです。

ビクトリア教育修了証(VCE)は、11・12年生を対象とする高校卒業資格です。VCEは国際的に通用し、世界各地の大学入学への道が開けるほか、海外雇用する企業からも高く評価されています。海外で就職を考えている人にとってVCEは極めて有利になり得ます。国際的な企業が認めるのは、VCEの以下2つのポイントです。

  • 資格
  • オーストラリア高等教育入学ランキング(Australian Tertiary Admissions Rank: ATAR)スコア

VCE修了により、大学と職業教育機関のどちらにも進学できます。この柔軟性により、学生が将来希望する進学やキャリアに合わせた教育を受けることができ、必要な技能、知識、進路を手にすることができます。

ユニット構成

VCEは通常、主に11・12年生の2年間で受けます。ただし、VCEの一部ユニットを10年生から受けられる学校も多くあります。VCEの構成は柔軟性があり、学生は各年度に受けるユニットの調整ができます。VCEプログラムは全部で4ユニット(ユニット1~4)からなり、それぞれ学期単位になっています。

  • ユニット1と2は通常11年生で修了しますが、10年生または12年生で受けることも可能です。
  • ユニット3と4を受けるのは通常12年生ですが、学習が進んでいれば11年生から始めることもできます。これらのユニットはATARスコアに直結し、ユニット1と2で習得した知識に基づきますので極めて重要です。

VCEを修了するには、選択した科目を65%以上の得点で合格する必要があります。その中の英語科目として、留学生のための第二言語としての英語(EAL)も含まれます。学校は、学生が将来目指している進学やキャリアの目標に合わせて学習計画の立案や調整ができるよう、ガイダンスを行います。

科目

VCEでは90以上の科目から選択できます。(英語以外に)中国語、ベトナム語、韓国語、日本語などの言語科目もあります。

各学校では、学生数により、通常20~30科目を用意しています。例えばビクトリア語学学校(Victorian School of Languages)で受講するなど、学校外で履修できる科目もあります。

9教科で90以上のVCE科目があります。

  • 英語:英語4科目から選択
  • (英語以外の)言語:英語以外の40以上の言語から選択
  • 理科:理科5科目から選択
  • 数学:数学5科目から選択
  • テクノロジー:テクノロジー5科目から選択
  • 芸術:音楽3科目、舞台芸術3科目、視覚芸術3科目など10科目から選択
  • 人文科学:歴史8科目、政治3科目など人文科学17科目から選択
  • 商業:商業5科目から選択
  • 保健体育:保健体育3科目から選択

VCEの全科目リストは、ビクトリア州カリキュラム・評価局(Victorian Curriculum and Assessment Authority)で用意しています。

ビクトリア州芸術大学中高校(Victorian College of the Arts Secondary School)で は、音楽や舞台芸術分野で独自のカリキュラムを用意しています。

既習科目の認定

留学生は、自国やオーストラリアの他の教育機関で修了した科目について認定が受けられます。単位認定を申請することで、既習した科目をVCEの単位として認定を受けることが可能です。認定されれば、ビクトリア州立校で同じ科目を再度履修する必要はありません。

評価

VCEでは、評価が学習成果に基づいて行われます。この成果は、特定のユニット修了時点で習得した内容を定めるものです。ビクトリア州立校では、年度を通じて評価タスクを課し、学習の進捗度を確認します。

学生の評価方法は以下があります。

  • 試験
  • 筆記評価
  • 口頭発表
  • 実技評価
  • 授業中の課題

ATARスコアと大学進学

VCEで、オーストラリア高等教育入学ランキング(Australian Tertiary Admissions Rank: ATAR)スコアが得られます。このスコアは、他のオーストラリアの学生と比べて成績をランク付けするもので、オーストラリアの大学課程への入学資格の判断材料となります。

このスコアは、通常11・12年生で履修するVCE科目の成績を反映したものです。A+からEまたはUG(評価なし)で評価します。各VCEユニットは50点満点で採点されます。

科目選択や大学入学の要件などについては、VCE開始前と学習中に、学校のコースコーディネーターやキャリアアドバイザーから、詳しいアドバイスが受けられます。留学生コーディネーターが方向性を定めるための助言をすることもできます。

VCE職業専攻(VCE VM)

ビクトリア州教育修了証職業専攻(Victorian Certificate of Education Vocational Major: VCE VM)は、VCEの新たな要素で、職業上の進路に備えることを目的としています。実習、研修、高等教育、代替入学プログラムを通じた大学進学、直接就職エントリーなどがあります。以下を含む16ユニット以上の修了が必要です。

  • VCE VMリテラシーまたはVCE英語3ユニット(ユニット3~4の連続受講を含む)
  • VCE VMニューメラシーまたはVCE数学2ユニット
  • VCE VMワーク・リレイテッド・スキル2ユニット
  • VCE VMパーソナル・ディベロップメント・スキル2ユニット
  • 修了証IIレベル以上のVET 2単位(標準180時間)。

職業教育訓練(Vocational Education and Training: VET)

ビクトリア州教育修了証(VCE)の枠組み内で、幅広い教育の選択肢が用意されています。この中に、職業教育訓練(Vocational Education and Training: VET)プログラムがあります。VETには、人文、科学、数学、テクノロジー、芸術、言語、職業分野など20以上の分野があります。各学校で、独自にVCEおよびVETプログラムの科目設定をしています。

希望するプログラムが通学校にない場合は、他の教育機関で受講できる場合があります。すべての学生に多様な機会がもたらされるようにしています。

VCE VMとVETで考慮すること

VCE VMとVETでの学習を選択する留学生には、教育省の通常の出願手続きが適用されます。

VCE VMは、留学生にとってオーストラリアの大学やキャリアパスに直結するものではありません。VCE VMでの学習を考えている学生は、開始前に、学校および保護者と学習計画、進学先や就職先の選択肢について相談する必要があります。

VCE VM科目とVET科目では、追加の授業料、さらに教材費が別途発生する場合があります。これらの費用は通常、科目の受講開始時に支払います。VCE VMとVETの追加費用については、学生が科目の受講を開始する前に学校から学生とその家族にお知らせします。

CRICOS provider name and code: Department of Education, 00861K
CRICOS course names and codes: Primary (Prep to Year 6), 019047G; Secondary (7-12), 019048F;
Victorian College of the Arts Secondary Course (7-12), 028651A

Type on the line above then press the Enter/Return key to submit a new search query